キャリアビジョンを描き、キャリアデザインを形づくることは、より良い人生や仕事ライフを送るためにとても大切なことであると前にも述べた。それは、たった一度の自分の人生を大切に生きることにもつながっていくからだ。
当たり前のようだが、人生というのは永遠ではない。人間は、一瞬先の自分の運命もハッキリとは分からないため、自分の人生がいつ終わりを告げるのかは誰にもわからない。だから、今を後悔しないように生きる、ということがとても大切なのだ。実は、筆者の母の友人に、Fさんという女性がいた。彼女はちょっと気の強いハツラツとした女性であり、声も大きく本当に病気知らずなイメージの人であった。しかし、ある日、彼女は突然背中の激痛にさいなまれ、救急車で病院に搬送された。そして、医師に下された診断は、末期のガン。あと半年の命だ、と云われたのだ。こうしたことが、現実に起こるのである。そして、彼女は8カ月ぐらいして、本当に帰らぬ人となったのだ。信じられない思いだった。その時思ったのは、人間は、いつ死んでもいいように自分の好きなことや楽しいことをたくさんしておくべきだ、ということだ。そして、周囲の人たちのことも大事にしないといけない。それは、悔いを残さないためだ。また、キャリアデザインを描き、それに向かう努力は、将来に備えながらもきっと楽しいものだろうと思う。何しろ、自分の未来のために、夢に向かっていくのだから。